【2026年度末開始予定】SCS評価制度★3・★4対応ロードマップ|Microsft 365×ISMSで進める効率化ガイド【中編】

【本記事についての注意事項】
SCS評価制度は現時点(2026年5月14日)でまだ運用開始前の制度であり、今後制度の詳細が変更される可能性があります。
本記事は公開時点の最新情報をもとに作成しており、制度の更新があり次第、内容を随時アップデートします。
最新の公式情報は経済産業省のページをご確認ください。
「SCS評価制度★3への対応が必要なのは分かったが、具体的に何から手をつければいいのか」――
[前編]で制度の全体像と26要求事項を把握した次のステップとして、本記事(中編)ではMicrosoft 365とISMSを活用してSCS★3対応を効率化する実践ガイドをお伝えします。
5ステップのロードマップは[後編]で解説します。
目次
Microsoft 365とISMSを活用したSCS★3対応の効率化【実践ガイド】
SCS★3の要求事項を見ると「項目が多すぎて対応できない」と感じるかもしれません。しかし、既存のISMS体制とMicrosoft 365の機能を組み合わせれば、効率的に対応可能です。
Microsft 365でカバーできるSCS★3の技術要件
SCS★3の技術要件の多くは、Microsoft 365 Business Premiumの標準機能で対応できます。[meti-pdf]
| SCS★3要件 | Microsft 365機能 | 設定の有無 |
|---|---|---|
| 多要素認証(MFA) | Entra ID(条件付きアクセス) | |
| アクセス制御 | Entra ID(条件付きアクセス) | |
| EDR(ウイルス対策) | Defender for Business | |
| デバイス管理 | Intune | |
| ログ管理・監視 | Microsoft 365 Defenderログ | |
| データ暗号化 | Azure Information Protection |
重要なポイント:
Microsft 365は「導入しただけ」では不十分で、MFA・条件付きアクセス・Defender・Intuneの設定が必須です。設定ミスが情報漏洩につながるため、専門家による設定代行が推奨されます。
ISMSとSCS★3の重複項目を整理する
ISMS認証(ISO/IEC 27001)を既に取得している企業は、SCS★3との重複項目が多いため、対応負荷を大幅に削減できます。
ISMS既存体制で対応できる項目:[meti-pdf]
- セキュリティ方針の策定
- リスクアセスメントの実施
- 情報資産台帳の管理
- インシデント対応計画
- 委託先管理
SCS★3で追加対応が必要な項目:
- 技術対策(MFA、EDR、ログ管理、デバイス管理)の実装
- Microsoft 365で対応可能
つまり、ISMS体制と合わせて、Microsft 365で技術対策を補完することが、SCS★3対応への最短ルートです。
まとめ|ISMS体制とMicrosft 365の組み合わせがSCS★3対応の最短ルート
SCS評価制度★3は、2026年度末頃(2027年1〜3月頃)運用開始予定で、取引先から要請される前の準備が必須です。 [meti.go.jp]
本記事のポイントを整理します:
- SCS★3の技術要件はMicrosoft 365 Business Premiumの標準機能でカバー可能(要設定)[meti-pdf]
- ISMS認証取得済み企業は重複項目が多く対応負荷を大幅削減できる
- ISMS体制と合わせてMicrosft 365で技術対策を補完することがSCS★3対応への最短ルート
後編では、5ステップのロードマップ・よくある失敗パターンと回避策・専門家支援の活用方法を解説します。
当社では、中小企業の情シス担当者・ひとり情シスを強力にサポートしています。SCS★3対応にお困りの方は、お気軽にご相談ください。

